関節リウマチ 遺伝的要素と喫煙が発症に関与します。専門的治療。生物学的製剤  
関節リウマチ すずひろクリニック

関節リウマチ


関節がはれて痛む病気のうち、最も頻度が高い疾患です。まずは、関節リウマチであるかどうか、正確に診断をつけることが大切です。50歳前後の女性では、更年期に伴う関節症状変形性関節症といった疾患も起こりやすいので、最初に、しっかり「関節リウマチである」という診断をつける必要があります。

 発症には、遺伝が関係するもの(先天的因子)と、後天的因子があります。後天的因子の代表的なものは、喫煙歴あり(=たばこを吸ったことがある)です。たばこを吸っている方は、まず、禁煙が必要となります。禁煙を十分に行わないまま、関節リウマチの治療を行うことは、ザルで水をすくおうとすることと同じです。禁煙がリウマチ治療の基本であることを十分に理解なさってください。喫煙が関節リウマチの発症と重症化に関与していることは、世界的には、十分認識されております。日本で、このことがあまり認識されていないのは、関節リウマチに関係する学会が、いまだに「禁煙キャンペーン」を行っていないことにも一部の責任があります。

 関節リウマチのある方と血縁のある方(=遺伝的背景が共通している可能性があるため)も、禁煙することが望まれます。先天的因子と後天的因子が両方あると、関節リウマチの発症する危険が、一層高まるためです。「特定の遺伝子-喫煙相互作用(specific gene-smoking interaction)」といわれています歯周炎、副鼻腔炎・慢性気管支炎気管支拡張症なども発症に関与します。当クリニックでは、こういった一緒にある疾患にも気を配り、生活指導を行ったり、これらの併発している病気のコントロールも同時に行っていきます。感染症があるのに、不用意に免疫を抑制する治療を行うと、感染症が悪化しやすくなります。
 なお、授乳は、関節リウマチ発症の危険因子(オッズ比4.8)となり、特に長すぎる授乳(母乳を17カ月以上与える)で顕著です。オッズ比9.5

歯周病をきちんとコントロールすることは、関節リウマチの病勢を低く保つために大変重要です。定期的に歯科を受診し、歯石除去PMTCを受けて下さい。

 喫煙は、間質性肺炎の合併にも深く関与しています。関節リウマチの治療薬の副作用の一部に、「間質性肺炎」があり、だから「、薬が悪い・薬が怖い」という人も多くおります。しかし、もし、その方が、長年の喫煙によって、関節リウマチと間質性肺炎を発症したとしたら、それらは、「たばこの副作用そのもの」です。自分には一切の落ち度はなく、すべて、薬を含めた外的要因が悪いといった新聞・テレビの報道は正しくありません。関節リウマチ対策で最も即効性のある方法は、国を挙げた禁煙キャンペーンです。我が国の財政状態は、悪化しており、たばこは大幅に値上げされました(H22.10)。この際ですから禁煙を強くお勧めいたします。
 

 関節リウマチの治療薬は、主に、服用するタイプの薬(経口薬といいます)と、注射薬に分かれます。関節リウマチの病気の勢いは、人によって千差万別であるため、それぞれの方の病気の勢いに合わせて、治療薬を選んでいきます。注射薬は、生物学的製剤が中心です。現在、6種類(レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ、オレンシア、シンポニー)が日本で使用可能であり、当クリニックでもすべて使えます。関節リウマチの病勢をコントロールするという目的地に最も早く到達するという点で、生物学的製剤は、高速道路に例えられます。しかし、高速道路の料金が高いのと同様、生物学的製剤は、値段が高いというデメリットがあります。また高速道路では、特に事故に気をつけなくてはいけません。生物学的製剤も、しっかり免疫システムの一部を抑えるため、結核、非結核性抗酸菌症、ニューモチスティス肺炎、B型肝炎など、さまざまな感染症が生じやすくなるというデメリットもあります。まず、こういった点を、十分理解していただいきます。そのうえで、生物学的製剤を使用しても、問題が生じにくい状態であると評価された場合に、こういった種類の薬剤の使用を提案いたします。

 一方、さまざまな理由で、経口薬を主体とした治療を選択された場合でも、薬剤を組み合わせて使用するなどの工夫により、病勢を鎮めていきます。また、適宜、レントゲン写真やMRIにて関節の状態を評価いたします。当クリニックのあるさいたまメディカルタウンのCTやMRIは、最新型で非常によく病変をとらえることができます。手術が必要な場合には、適切な施設を紹介いたします。骨粗鬆症を合併することが多いため、骨粗鬆症の治療も同時に行うことが普通です。
 
 当クリニックでは、予約システムレセプトソフトの採用により、院内でお待たせするお時間が大変短くなっております。大病院の待合室で、何時間も待たされるのと比較しますと、時間の大幅な節約になり、またお体のご負担がほとんどありません。大病院のリウマチ科の専門医は、決して十分な数ではないのが現状です。1極集中のような形で、集中されますと、それらの専門医の先生方も、きわめて忙しくゆとりのない状態となり、とくに重症の方に対して、十分な時間をとることができなくなってしまいます。軽症・中等症程度の方や、合併症が少ない関節リウマチの方は、当クリニックで、十分なフォローアップをさせていただくことが可能です。万一、肺炎などを発症され、入院が必要となった場合には、速やかに適切な病院に紹介させていただきます。

   さいたまメディカルタウン すずひろクリニック    
       
       

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