
レイノー現象
レイノー現象とは、寒冷などの誘因により手足の指先の動脈が急にぎゅっと縮むため、真っ白になり⇒紫色を経て赤くなる現象(=典型的には3相の色調変化)のことです。
レイノー病(一次性レイノー症候群)は基礎となる疾患がないのに、レイノー現象が出現する疾患です。30歳以下の女性に発症することが多く、抗核抗体は陰性か低力価であり、指趾壊疽(=指先に血流がいかないため腐ること)をきたすことはまれです。
レイノー症候群(二次性レイノー症候群)は基礎疾患に伴ってレイノー現象が出現する病態です。抗核抗体が検出されることが多く、時に指趾壊疽をきたすことがあります。基礎疾患には、(1)膠原病:強皮症(びまん性皮膚強皮症,限局性皮膚強皮症)、混合性結合織疾患、全身性エリテマトーデス、(2)機械的傷害:振動工具の使用、動脈の圧迫:胸郭出口症候群、(3)閉塞性動脈疾患:閉塞性動脈硬化症、バージャー病、(4)血管れん縮性疾患:偏頭痛、血管れん縮性狭心症、(5)内分泌疾患:カルチノイド症候群、(6)血液疾患:クリオグロブリン血症、(7)薬剤:抗癌剤、β遮断薬などがあります。レイノー現象がある場合には、このような基礎になる病気が隠れていないか注意する必要があります。抗セントロメア抗体を持っている女性には、レイノー現象が生じやすいのですが、皮膚硬化を伴っていないことも少なくありません。
![]() |

