
シェーグレン症候群
目と口が乾燥する病気です。女性に起こりやすい病気です。シェーグレン症候群は、頻度が非常に高い膠原病です。ゆっくり発症し、静かに進むため、長い間、ご自身に、この病気が存在していることに気付かないことも少なくありません。眼科でドライアイがあるといわれた方、健診や人間ドックで、リウマトイド因子が陽性ですといわれた方、抗核抗体が陽性といわれた方、白血球が少ないと言われた方に、高い頻度でこの病気が見つかります。血清アミラーゼもしばしば高値になります。この場合のアミラーゼは、膵臓に由来するものではなく、唾液腺に由来するものが主体となります。唾液の分泌量は、サクソンテストというガーゼを2分間かむ測定方法によって正確に測定できます。この測定法が、現在、本邦で保険適応されていないことも、この病気の診断が遅れてしまう要因となっています。シェーグレン症候群は、大きく2つのタイプに分けられます。抗SSA抗体、抗SSB抗体という抗体が血液中に見つかるグループと抗セントロメア抗体が見つかるグループです。前者は、典型的なシェーグレン症候群の症状を呈します。抗SSA抗体、抗SSB抗体の2つの抗体とも陽性になる場合は、年齢とともに、最も急速に唾液分泌が低下していきます。
抗セントロメア抗体が見つかるタイプは、高齢女性に多く、手指の皮膚が硬かったり、レイノー現象がでたり、原発性胆汁性肝硬変(げんぱつせいたんじゅうせいかんこうへん)を合併しやすいなどの特徴があります。また、性格が大変細やかで、よく気がつくという特性の反面、いつも不安がやや強いといった特徴があります。
当院では、さまざまな口腔ケアの方法を紹介します。定期的な歯科医によるケアも必要です。唾液分泌を促進する薬剤が有効です。
高濃度電解次亜塩素酸水(当院の販売名 「Dr.ウオーター」)を用いたうがいにより、口腔内を効果的に殺菌することができます。汚れがひどかったり細菌数が多いと、生じるクロラミンの量が多くなるため、大変まずい味になります。Dr.ウオーターを用いたうがいを行う前には、最初に、歯磨きをして、汚れをできるだけ減らしておくことが望まれます。毎日続けていると、口腔内の汚れがとれ、細菌数も少なくなって、ひどい味もしなくなっていきます。シェーグレン症候群の方は、唾液分泌量の低下に伴うう歯や歯周炎などにより、歯が失われやすくなります。Dr.ウオーターを用いたうがいを続けることにより、歯の喪失の進展を防ぐことが可能になります。また、同じく歯が失われる要因である喫煙の習慣があると、一層、歯が失われてしまいます。シェーグレン症候群のある方は、禁煙に努める必要があります。
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