すり傷、切り傷、床ずれ、熱傷の治療を行います。 
すずひろクリニック さいたま市 すり傷 切り傷 床ずれ 熱傷

すり傷 切り傷 床ずれ(褥瘡)熱傷


すり傷や切り傷などの傷の処置は、
湿潤療法を基本として実施いたします。これらの傷は、乾かして、かさぶたができてしまうと、治るのに時間がかかり、あとも残りやすくなります。傷の状態をみて、治療方針をたてます。傷の状態が良くない場合は、デブリドメントにより、悪い組織を取り去る必要があります。そのあと、湿潤の状態が続くように密封することが湿潤療法です。この方法により、傷の治りは、大変早くなります。しかし、傷の状態を、毎日しっかり観察しないと、傷が化膿してその発見が遅れてしまう場合もあります。傷をきれいに直すには、経過中傷を化膿させず、良好な状態に保っておく必要があります。
 
湿潤療法のメリットは、傷の治りが非常に早い痛みがほとんどない点、傷跡が残らない点、などです。

 

翌日以降の傷の処置(包帯交換)のポイントは、次の通りです。

1. 傷の周囲の広い範囲を、アルコール綿などを用いて、垢や汚れを丁寧に拭き取ります。この際、傷自体には、触れません(触れると大変痛いです)。手、足全体を温浴して、汚れをとることもあります。

2.
 傷自体は、生理食塩水Dr.ウーターに浸したガーゼや綿球でこすります。うっすら血がにじむ程度やや強めにこすります。傷の中の垢は、こすってぬぐい取るようにします。良好な肉芽(にくげ)を露出させた状態にするのがコツです。傷には、一般の消毒液(イソジン、ヒビテンなど)は、つけません(傷の治りが遅れます)。傷や周辺から嫌な臭いがしていないか注意します。嫌な臭いのあるときは、どこかに細菌の繁殖がある可能性を示唆しています。

3. 水分をふきとって、20分程度乾かします。濡れたり、皮膚がふやけたままの状態で、密封してしまうと、蒸れやすく、新たに感染を誘発しやすくなります。また、密封するシールがはがれやすくなりなってしまいます。密封してもよい状態まで乾いたかどうかを判断する必要があります。

4. 皮膚潰瘍の状態と判断される場合は、フィブラストスプレーを噴霧します。そのあと、抗生物質の軟こうを塗布します。

5. 傷を湿潤状態を保つよう密封します。当院にご来院の際、直接そのやり方を伝授いたします。
 
6. 封入するシールにかぶれる場合は、かぶれない素材のテープ(カブレステープ)とサランラップを用いることもあります。

☆ キズパワーパッドを用いた湿潤療法も一般的に行われるようになってきました。しかし、当院で行っている密封療法の方が、傷はより早く治ります。キズパワーパッドの問題点は、粘着力が強いため、新しく盛り上がってきた良好な肉芽も、パッド自体にくっついてしまうことがある点です。また、本人が、2日以上交換しなかったため、創感染を生じていたケースを拝見したこともあります。

☆ サランラップなどを用いた自己流の「湿潤療法(密封療法)」により、傷に感染を生じて来院される方が少なくありません。感染が生じると発赤痛みが激しくなるばかりでなく、傷跡が残りやすくなります。自己流は、危険です。自分で傷の治療を行いたい方も、一度はご来院下さい。正しい処置の方法をお伝えいたします。ホームケア用のキットも販売しております。

床ずれ(褥瘡)

床ずれ(褥瘡)は、早期に発見し、対処を開始する必要があります。老健施設などで、入所者に決められたカロリーを無理に摂取させているところがあります。本人が寝たきりやほとんど動けない場合、カロリー過剰になり、太ってしまうことも少なくありません。肥満がありますと、床ずれが起きやすくなります。投与カロリーは、一律に決めてはいけません。一方、がりがりにやせて栄養不足でも、傷の治りは悪く、脂肪組織のクッションもなくなるので、床ずれができやすくなります。適切な体重の維持と体位交換は、床ずれ対策の基本です。床ずれ(褥瘡)自体には、密封療法を行います。ただし、浸出液が多い場合には、さらに紙おむつをあてるなどの工夫が必要な場合もあります。また、陰部に近い床ずれは、尿や便で、傷が汚れやすくなるので注意が必要です。傷が不良な状態の場合は、デブリドメントを行います。フィブラストスプレーを適切に使用すると床ずれは、早く治ります。

熱傷 
やけどは、初期にしっかり冷やすことと、水疱は無理に破かないこと、湿潤状態を保つことが基本となります。皮膚潰瘍(=熱傷潰瘍)が生じた場合には、フィブラストスプレーを使用することが必要です。水疱の中に感染が認められた場合には、水疱は破って取り去る必要があります。



いずれの傷についても、重症な場合には、適切な施設に速やかにご紹介いたします。

       

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病気のご説明と治療方針