
口内炎
口内炎(こうないえん)は、口腔内の粘膜や舌に起きる炎症のことです。ジフテリアや淋菌などの細菌感染によるもの、ヘルペスウイルス、麻疹ウイルス、手足口病などウイルス感染によるもの、アフタ性口内炎によるものなどがあります。口内炎の基礎疾患として、全身性エリテマトーデスやベーチェット病があることもあります。頻度的に多いのは、アフタ性口内炎です。アフタ性口内炎は、丸くて白っぽい(=灰白色)痛みを伴う病変が、口腔粘膜に突然生じる病気です。アフタ性口内炎を繰り返す方、口内炎が一度にたくさんできる方は、痛みや不快感があるため、集中力がそがれたり、気持ちが暗くなったりします。疲労がたまっていたり、ストレスがあったりすると口内炎ができやすくなります。親知らずが生えてきたこと、虫歯の治療中、歯並びの悪いこと、歯医者嫌い、入れ歯の手入れが悪いこと、口が渇く副作用のあるお薬を服用していること、シェーグレン症候群(=口が乾く病気)があること、などは、いずれも、この病気を誘発する危険因子となります。これらは、いずれも、口腔内の連鎖球菌(れんさきゅうきん)が繁殖しやすい状態になることに関連しています。唾液には、抗菌成分がたくさん含まれており、唾液量の低下は、連鎖球菌の繁殖につながります。粘膜を噛んだり傷つけたりすること、すなわち、物理的な刺激が粘膜に加わっても口内炎は、できやすくなります。
薬剤としては、ケナログ軟こうなどのステロイドの軟こうやパッチ剤、ビタミンB2などが用いられることが多いのですが、治ってもすぐにできてしまうという状態は変わりません。歯科に行って、レーザー照射してもらう方法もありますが、口内炎のできやすさそのものに対する治療とはなりません。
口内炎が繰り返しできたり、多発する場合には、適切な歯科的治療、歯石除去、PMTC、音波歯ブラシ、デンタルフロス、ウォーターピックの使用といった歯科的ケアなどが必要となります。高濃度電解次亜塩素酸水(当院の販売名 「Dr.ウオーター」)を用いたうがいにより、口腔内を効果的に殺菌することができます。汚れがひどかったり細菌数が多いと、生じるクロラミンの量が多くなるため、とてもまずい味になります。Dr.ウオーターを用いたうがいを行う前には、まず、歯磨きして、汚れをできるだけ減らしておくことが望まれます。毎日続けていると、口腔内の汚れがとれ、細菌数も少なくなって、ひどい味もしなくなっていきます。
さらに、白血球の活性化を抑える薬剤も大変有効です。アフタ性口内炎は、連鎖球菌に対して免疫系が過剰に反応し、結果として白血球の過剰な活性化が生じた結果、生じます。このため、連鎖球菌の数を減らすこと、減らした状態を維持すること、白血球の過剰な活性化を抑えることは、いずれも、口内炎を生じにくくすることにつながります。
当院では、歯科治療が必要な場合には、適時・適切に歯科に紹介いたします。また、生活指導を行うとともに、外用薬や内服薬を適切に使用することにより、口内炎を治療いたします。
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